投資の効率を表わす代表的な指標である「シャープレシオ」についてわかりやすくまとめてみました。
シャープレシオは運用成績を表わす指標
シャープレシオは、リスクの無い安全資産で運用したときと比べて
リスクを取ってどれくらいの収益が得られたのか
という投資効率を表わす指標で次のように計算します。
シャープレシオ =
{(ポートフォリオの平均リターン)-(無リスク資産のリターン)}÷(標準偏差:リスク)
{(ポートフォリオの平均リターン)-(無リスク資産のリターン)}÷(標準偏差:リスク)
- 標準偏差は、投資におけるリスクを数値化したもの。
- リスクとは、リターンのブレ(変動幅)のこと。
シャープレシオの使用例
数字が大きいほど、効率よく運用できた・運用パフォーマンスが高かったと言えます。
複数のファンドの運用成績を比較する時などに使います。
シャープレシオを使用した統計の例として、金融庁が投資信託の資産運用業者を対象に行った運用パフォーマンス調査があります。下表は、インデックスファンドの2018年度の運用成績を抽出して作成した表です。
出典:金融庁HP「https://www.fsa.go.jp/common/about/research/data.xlsx」
リターンは、海外REITが最大となっていますが、シャープレシオは国内債券が最大で最も運用パフォーマンスが良かったということになります。国内債券は、リターン(年率)は1.7%と低いのですが、リスクが群を抜いて低いためパフォーマンスが良いということになるのです。