厚生年金の繰り上げと繰り下げ受給はどちらが得か<公的年金➃’>

厚生年金の繰り上げと繰り下げ

厚生年金・国民年金の受給開始は、原則65歳ですが、前倒しで年金がもらえる「繰上げ」受給と年金受給開始を先送りする「繰下げ」受給があります。FP講座番外編として、どちらが得かというご質問に回答してみます。

<公的年金についての記事はこちら>

FP講座公的年金3回目は、国民年金(老齢基礎年金)の受給です。 老齢基礎年金がいつからもらえるのか、いくらもらえるのかというポイントに絞っ...
老齢厚生年金がいつからもらえるのか、いくらもらえるのかをまとめました。特別支給の老齢厚生年金と老齢厚生年金の違いや平均標準報酬月額のことなどを図表などを使用して解説しています。

繰り上げをすると、1ヵ月繰り上げるごとに、月0.5%ずつ減らされ、5年間繰上げると、65歳受給開始の時と比べて30%減額となります。

例えば、65歳で本来もらう金額が15万円とすると10.5万円になります。一生減額後の金額のままです。

反対に、繰り下げは月0.7%ずつ加算されていきます。5年繰り下げると42%増しです。

得と損の分かれ目は何歳か

下図は、65歳を標準として、60歳開始(繰り上げ)と70歳開始(繰り下げ)を単純に比べたものです。年金額は、老齢厚生年金の平均額143,761円(平成30年度・厚生年金保険・国民年金事業年報)を使っています。

厚生年金の受給の繰下げと繰上げを単純に比べる

繰り上げの場合は、標準に76歳で逆転され、繰り下げの場合は、82歳標準に追いつきます。ちなみに年金額が違っても逆転する年齢は同じです。

年金の繰り上げた時と繰り下げた時の年金の受給累計額を年齢ごとに表にしました。

厚生年金の繰上げと繰下げで損得がわかれるのは70代後半

損得より家計の状況

100歳まで生きるなら、繰り上げた方が70歳以降の生活は楽になるでしょうが、70歳まで年金無しでも充分やっていける収入や蓄えがないといけません。

70歳で亡くなる方もいれば100歳を超えて生きる方もいるわけですから、何歳まで生きるかがわからない以上、損得もわかりません。

59歳、64歳の時に、1ヵ月当たりの年金に、他の収入や資産取り崩しを加えて、生活していけるかどうかを確認してください。何とかやっていけるなら、先送り(繰り下げ)すればいいのです。

体が動くのであれば仕事を続けて生活費は稼ぎ、70歳から繰下げ受給が理想です。

年8.4%(0.7%×12ヵ月)の加算は魅力的ですもの。

あとは健康に長生きすることを目指しましょう!

働きながら年金をもらうとどうなるかについては、次回の在職老齢年金で解説します。

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