債券の利回り計算<金融資産運用・債券②>

⑦資産運用マネー講座
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債券の利率と利回りとは

債券(利付債)の利率は、債券の額面金額に対する1年の利息の割合のことです。債券の利率は、発行体の信用度や金利の水準などにより決定します。

一方、債券の利回りとは、投資額に対する1年分の利息・償還差損益の割合をいい、次のように計算します。利付債は一般的に単利です。

利回り(%)=表面利率 ÷ 購入価格 ×100

投資家がどの時点で債券を購入し、どの時点で売却した(償還された)かによって、応募者利回り、最終利回り、所有期間利回りに分けられます。

債券の利回りは購入・売却のタイミングによる利回りの種類が3つある

債券の利回り計算

各利回りの計算式は次の通りです。

応募者利回り

債券を発行時に購入し、償還期限(満期)まで所有した場合の利回りを応募者利回りと言います。

応募者利回り(%)

= {表面利率 + (額面-発行価格)÷償還までの年数}÷ 発行価格 ×100

【応募者利回りの計算例】表面利率1%、額面100円、発行価格98円、償還まで10年の場合、
{1+(100-98)÷10}÷100×100=1.2%(応募者利回り)

最終利回り

すでに発行されている債券を時価で購入し償還期限(満期)まで所有した場合の利回りを最終利回りと言います。

最終利回り(%)

= {表面利率 +(額面-購入価格)÷償還までの年数}÷ 購入価格 ×100

【最終利回りの計算例】表面利率1%、償還まで5年の債券を99円で購入した場合

{1%+(100-99)÷5年}÷99×100=1.212…%

所有期間利回り

新規発行の債券または、すでに発行されている債券を購入し、満期償還前に売却した場合の利回りを所有期間利回りと言います。

 

所有期間利回り(%)

= {表面利率 +(売却価格購入価格)÷所有期間}÷ 購入価格 ×100

【所有期間利回りの計算例】表面利率1%、購入価格98円、所有期間3年、売却価格101円の場合、
{1+(101-98)÷10}÷98×100=1.326…%(応募者利回り)
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家計見直し・資産管理| かんぎフィナンシャル
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