積立投資の開始時期の違いで結果はどうなる?
ドルコスト平均法で積立投資を続けてきたら、リターンはどれくらいになったのかを投資信託別に紹介します。
ドルコスト平均法とは
定期的に同じ金額を購入していく投資方法です。
定額購入法とも言います。
毎月1万円と決めたなら1万円を、投資する商品の値段が上がっても下がっても同じタイミングで買い続ける方法です。例えば、日経平均と同じ値動きの商品に2000年から1年1万円ずつ投資し続けた場合、次のグラフのような結果になります。
積立+利益がドルコスト平均法の成果ということになります。積立額を下回ることもありますが、日経平均ほどの大きなブレを抑えられています。リターンも抑えるので一攫千金を夢見ることはできませんが、損失を抑えることができるので、長期的な資金作りに向いている方法です。
この記事では、投資信託別にこのドルコスト平均法で積立投資してきた場合の結果を見比べていきます。毎月1万円の積立投資で、積立を開始した期間が違った時の結果も計算しています。
まもなく売却益や配当にかかる約20%の税金が非課税になるつみたてNISAやNISAの投資枠が拡充されます。どの商品がいいかを決める参考にしてください。
対象商品
商品は、積立NISAの対象になっている商品を中心に選んでいますが、対象でないものもあります。
- 三井住友・日本債券インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim先進国債券インデックス
- ニッセイ 日経平均インデックス
- ひふみプラス
- SBI・V・S&P500
- 楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
- 農中<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
- eMAXIS Slim‗全世界株式
前提・注意事項
- 投資信託の販売開始直後の月末に毎月1万円を積み立てたことにします。
- 1年、3年、5年、10年、15年前、販売直後に積立を始めた場合の結果を載せています。販売から間もない商品は10年や15年などのデータはありません。
- 自身の手元確認用の表ですので、一般に使われる用語と異なる点があるかもしれませんが、御了承ください。不明点や誤りがあれば、お問合せフォームからご連絡ください。
- 過去の実績を基にした結果ですので、予測でもありませんし、将来の利益を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
三井住友・日本債券インデックス・ファンド
累計は積立額の累計と購入口数の累計です。
時価は、最新の基準価額(2022年11月30日)で売却した場合の金額です。
年平均利回りは、(時価-累計積立額)÷累計積立額÷投資期間
IRRは、積立預金で同じ結果を出すために必要な金利、のようなイメージです。
最下の2段は、毎月末の騰落率をリターンとして求めた平均利回りと、そのばらつき具合を表すリスクを載せています。リスクは期間が長くなるほど低くなることを確認するためです。