資産運用を始める手順 その1:元手を作る

⑦資産運用

資産運用を始めたい、老後の資金、退職金の運用など目的はそれぞれだと思いますが、何から手を付けたら良いかと迷っている人のために資産運用を始める手順をまとめていきたいと思います。

資産運用を始める前に読むべき本として紹介した『ウォール街のランダムウォーク』をベースに自身の投資、相談経験に基づいて書いています。資産運用は自己責任で行ってください。

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1.アセットミックス

資産運用(ここでは投資)を行う上で最も大事なことは、自分自身のリスク許容度に合わせて「アセットミックス(資産構成)」をバランス良くすること。

アセットミックス(資産構成)とは

資金が必要となる時期、その量を考えて、それらと投資対象商品の特徴とを
見比べて、各商品(株式、債券、現金等の資産クラス)への投資額を決めること。
また、ポートフォリオの意味でも用いられる。

この書では、投資の総リターンの90%がこのアセットミックスによって決まると述べられています。この90%という数字は、ロジャー・イボットソンさんという人が実際に計測した結果を引用したものだそうです。

今、自分自身が人生のどこにいるのかによって、理想のアセットミックスは違います。
ということは、年を重ねるごとに、また生活の状況によってアセットミックスを変えていかなければいけないということ。

このシリーズを読み終えた時に、みなさんが自分自身のリスク許容度を数字で表すことができるようになること、アセットミックスができるようになることを目指しています。そういうことで、そこにたどり着くためにやっていかなければならないことを順番にみていきましょう。

2.現金・預金を貯めることから始める

まず何をしないといけないかというと、元手となる現金を蓄えることが第一の条件であるとバートン・マルキールさんは述べています。それも今日からでも始めることが非常に重要だそうです。

少ない元手で資産を増やしたいと意気込み、ハイリスクな金融商品や株式ばかりを選び、増えるどころかほとんどゼロになった経験はありませんか?私はあります。

現金での元手が大切なのはわかるのですが、今の日本の預金は利息がまったく付かない状態のため、少しだけリスクをとって流動性の高い資産への投資を組み合わせて増やしていくのが良いと思います。この投資方法はこのテーマの核心部分でもあるのでシリーズ後半で紹介します。それまでは現金預金を貯めてください。

流動性の高い資産とは、現金・預金にしやすい資産のことです。例えば、上場している株式や投資信託です。株式でも中小企業など非上場であれば即売却というのは難しいし、投資信託でもクローズド期間といって売却できない期間が設けられている場合があるので要注意です。

不動産投資では、手元資金が少なくても融資というレバレッジ(てこ)を効かせることで数倍の投資が可能です。
条件の良い物件が見つかった場合にはお勧めです。
不動産は毎月の家賃収入が得られることはメリットですが、売りたいときに売れるかどうかがわからない、つまり流動性が高くないということが欠点です。やはり不動産投資をするにも多少の手元資金は残しておくべきです。

3.毎月の収支をプラスにしよう

投資・貯蓄いずれにせよ毎月の積立額の確保が必要となってきます。。
そのためには、自分自身・家計のP/L(損益計算書)を健全な状態にしておかないといけません。家計が健全な状態というのがどういう状態かというと、
「毎月の収入-毎月の支出」がプラスであるということです。

家計簿をつけていない場合、毎月末の残高をチェックして減っているようなら、その原因を探って即刻改善しましょう。

つづく

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家計見直し・資産管理| かんぎフィナンシャル
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