新型コロナ前後の不動産価格・取引数の変化＜福岡市西区・城南区・早良区＞

福岡市西区・城南区・早良区の新型コロナ前後の不動産価格・取引数の変化をグラフ化しました。

それぞれの区の取引を、「40㎡未満」と「40㎡以上」大きく2つに分けています。

この記事の図表はすべて、国土交通省が公表している不動産総合情報システム（https://www.land.mlit.go.jp/webland/）で抽出した2020年第2四半期（4-6月）までの取引データを基に作成しています。

福岡市西区マンション取引データ40㎡未満・2018年～2020年第2四半期

福岡市西区の40㎡未満のマンション取引価格の㎡単価平均は、163,000円でした。

該当件数がコロナ前から一桁と、傾向を見るには取引数が少ないです。

西区の鉄道は、福岡市営地下鉄空港線、市営地下鉄七隈線、筑肥線の3路線がありますが、ワンルームの取引のほとんどは、地下鉄空港線（室見、姪浜）に集中しています。

福岡市西区・40㎡以上マンション（2018年～2020年第2四半期）

福岡市西区の40㎡以上のマンション取引の㎡単価平均は279,119円でした。

前四半期と比べて落ち込んでいるものの、2018年と比べると高い水準となっています。

九大学研都市周辺の成長著しく、駅徒歩5分圏内の築浅マンションは㎡単価は40-50万円で取引されており、西区の平均を押し上げています。

福岡市城南区・40㎡未満マンション（2018年～2020年第2四半期）

福岡市西区の40㎡未満のマンション取引価格の㎡単価平均は、155,000円でした。

該当件数がコロナ前から一桁と、傾向を見るには取引数が少ないです。

取引のほとんどは、10万円台後半～20万円台での取引ですが、50万円前後の単価で取引されている物件があります。地域、面積、築年数から物件を絞り込み恐らくこの物件かと思われるものは、とても周囲の相場の倍のプレミアムがつくような代物ではありませんでした。

福岡市城南区の40㎡以上のマンション取引の㎡単価平均は283,485円でした。

件数半減、価格は維持です。

城南区の40㎡以上の単価の大よその特徴は次のようになっています。

築10年以内40-50万円/㎡

築20年以内30万円台

築40年以内20万円前後

旧耐震（1981年以前）10万円以下

直近の福岡市早良区の40㎡未満のマンション取引価格の㎡単価平均は、246,250円でした。

2020年第2四半期の早良区の40㎡未満は取引が0件でしたので、第1四半期の平均単価になります。

該当件数がコロナ前から一桁と、傾向を見るには取引数が少ないですが、0件ですので新型コロナの影響ということで良いかと思います。

福岡市早良区・40㎡以上マンション（2018年～2020年第2四半期）

取引件数が8割程度減少しており他の区と比べて顕著です。

平均単価は、353,073円/㎡と2018年をやや下回る水準でした。

早良区は南北に広範囲であることや、百道浜の一部の物件が平均を釣り上げている（1㎡当たり100万円を超える物件あり）こともありバラつきが大きいです。

2018年以降の早良区全ての取引額平均（㎡単価）は39.9万円。

バラつきを示す標準偏差は、18.5万円でした。目安とするには広範囲なので、築年数や地域を絞り込む必要があります。