新型コロナ前後の不動産価格・取引数の変化<福岡市東区・中央区>

③不動産

新型コロナの影響が出始めて以降、福岡県の不動産の取引数と価格にどれくらい影響が出ているのか国土交通省が公開している土地総合情報システムのデータを基に見ていきます。

比較するデータは、2018年~2020年第2四半期(4-6月)の中古マンションの「取引数」と「㎡当たり単価※の平均値」です。

シングルとファミリーを分別するために、40㎡未満と40㎡以上に分けて集計しています。

今回は、福岡市東区と中央区です。

この2つの地域を見る限りではありますが、全体的に新型コロナ後の取引数は減少しているが、平均単価は下降しているところもあり、上昇しているところもあるという結果でした。

では、個別に見ていきます。

福岡市東区40㎡未満

福岡市の不動産価格はコロナ後どう変化したかを分析

福岡市東区の40㎡未満中古マンションの取引数と平均単価推移(2018年-2020年2Q)

オレンジ色の折れ線グラフが㎡単価の平均値、青色の棒グラフが取引件数です。

㎡単価の平均は20.3万円でした。新型コロナ後、取引件数も取引価格とも大きく落ち込んでいることがわかります。しかし、東区は40㎡未満のデータ自体が少ないため、新型コロナ前から平均単価の値動きが大きくなっています。

福岡市東区40㎡以上

福岡市の不動産価格はコロナ後どう変化したかを分析

福岡市東区の40㎡以上中古マンションの取引数と平均単価推移(2018年-2020年2Q)

福岡市東区の40㎡以上は、40㎡未満と比べて取引数が多く、㎡単価もばらつきが小さいです。

㎡単価の平均は、24.4万円/㎡でした。前四半期と比べると平均単価は2万円程度の落ち込みでした。2万円減ると、70㎡の場合「140万円」の値段が下がったということになります。

コロナ後の取引件数は、コロナ前と比べて70%以上減少しています。

福岡市中央区40㎡未満

 

福岡市の不動産価格はコロナ後どう変化したかを分析

福岡市中央区の40㎡未満中古マンションの取引数と平均単価推移(2018年-2020年2Q)

福岡市中央区の40㎡未満の取引件数も70%以上減少しています。しかし、㎡単価は上昇しています。

㎡単価の平均は、55.4万円/㎡です。

個別に見ると、㎡単価10万円台の取引もあれば、80万円台で取引されている物件もあります。

80万円というのは、坪単価にすると約265万円、10坪(約33㎡)だとすると2,650万円です。

福岡市中央区40㎡以上

福岡市の不動産価格はコロナ後どう変化したかを分析

福岡市中央区の40㎡未満中古マンションの取引数と平均単価推移(2018年-2020年2Q)

福岡市中央区の40㎡以上の取引数は、70-80%以上減少しています。

㎡単価の平均は、40.1万円/㎡です。

価格は、2018年から2019年にかけて緩やかに上昇傾向にありましたが、2020年第1四半期には下降していました。コロナ後の第2四半期も横ばいという結果でした。2年前と同じ水準です。

まとめ

2つの地域だけでは、まだわからない点も多いのですが、取引件数は新型コロナの影響で大きく減少(70-80%減少)していることは間違いありません。

価格については、中央区では横ばい・上昇、東区では下降という結果でした。他の地域のデータや別の切り口(最寄り駅、徒歩時間、築年数)など分析を深めることで今後の予測に繋げられる傾向を探っていきます。

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